ドライバーの職場選び

トラック運転手の年収は大型で約507万円(計算値)|車格・年齢・規模別と求人20件の給与欄

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トラック運転手の年収を調べると、記事によって出てくる数字が違います。この記事では令和7年の国の統計を車格別・年齢別・会社の規模別に並べ、あわせて正社員のトラック求人20件の給与欄に何が書かれていたかを数えました。

先に結論です。令和7年賃金構造基本統計調査で、営業用大型貨物自動車運転者の月の給与(きまって支給する現金給与額)は386.9千円、年間賞与等は429.6千円で、月給の12か月分に賞与を足すと約507.2万円です。大型車を除く営業用の運転者は約448.6万円でした(いずれも計算値)[1]。求人20件では、賞与に触れていたのは14件でしたが、額や月数まで書いていたのは1件だけでした[5]。

結論:トラック運転手の年収は車格・年齢・会社の規模で分けて見る

  1. 大型は約507.2万円、大型を除くと約448.6万円:いずれも統計の月給×12+年間賞与等の計算値です[1]。
  2. 大型は月の超過実労働が33時間:産業計の11時間と比べて長く、月の給与と所定内給与額の差は大型で80.6千円、産業計で29.9千円です(差は計算値)[1][4]。
  3. 求人の給与欄は賞与と固定残業代の書き方に差がある:20件のうち固定残業代を書いていたのは6件で、時間と額の両方を書いていたのは4件でした[5]。

国の統計で見るトラック運転手の年収(令和7年)

賃金構造基本統計調査の職種別の表から、貨物自動車の運転者3職種(男女計・従業員10人以上の企業)を抜き出しました。年収は、きまって支給する現金給与額の12か月分に年間賞与その他特別給与額を足した計算値で、統計に年収という項目はありません。

表1:貨物自動車運転者の給与(令和7年・男女計・企業規模計/出典:賃金構造基本統計調査[1]、産業計は[4])

職種平均年齢超過実労働(月)きまって支給する給与(月)所定内給与額(月)年間賞与等年収の計算値
営業用大型貨物自動車運転者51.5歳33時間386.9千円306.3千円429.6千円約507.2万円
営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)50.3歳26時間341.7千円287.3千円385.1千円約448.6万円
自家用貨物自動車運転者52.5歳17時間318.9千円282.2千円475.6千円約430.2万円
(参考)産業計(民営)44.4歳11時間370.5千円340.6千円1,009.6千円約545.6万円
年齢階級別のトラック運転手の年収の計算値(令和7年)。営業用大型貨物自動車運転者の20~24歳446.3万円から50~54歳531.6万円、65~69歳405.7万円までの横棒グラフ
図1:営業用大型貨物自動車運転者の年齢階級別の年収の計算値(月給×12+年間賞与等、令和7年)

年齢別に見ると(職種 第5表、計算値)、営業用大型は20~24歳で約446.3万円、30~34歳で約511.9万円、50~54歳で約531.6万円、60~64歳で約471.1万円、65~69歳で約405.7万円でした。大型車を除く営業用は、45~49歳の約489.4万円が年齢階級の中で最も高い値でした[2]。

会社の規模別(職種 第1表)では、営業用大型の年間賞与は100~999人の企業で597.2千円、10~99人の企業で288.0千円でした。年収の計算値は約559.0万円と約467.5万円です[1]。

所定内給与額の分布(職種 第17表)では、営業用大型の中位数は296.2千円、下から10%の位置(第1十分位数)は211.4千円、上から10%の位置(第9十分位数)は409.0千円でした[3]。

求人20件の給与欄に書かれていたこと

2026年10月10日(日本時間)に、ドラEVERで職種を大型・中型・小型トラックドライバー、雇用形態を正社員にした一覧から、サイトの並び順で上から1社1件ずつ20件(大型10・中型小型10)を取りました。大型の一覧では、車格が混ざっていて給与が車格別に書かれていない求人1件を除いています。求人ページの給与欄と月収例の欄(賞与は福利厚生・待遇の欄も含む)に書かれていなければ記載なしとしています[5]。

表2:正社員トラック求人20件の給与欄(取得日:2026年10月10日/出典:ドラEVER 各求人ページ[5])

項目大型(10件)中型・小型(10件)計(20件)
月額の下限の中央値33万円(10件)30万円(8件)30.75万円(18件)
年収の額を書いていた3件0件3件
賞与に触れていた(給与欄+待遇欄)8件6件14件
賞与の額・月数を書いていた0件1件1件
固定残業代を書いていた2件4件6件
うち 時間と額の両方2件2件4件
基本給の額を書いていた3件5件8件
試用期間の給与・条件が本採用と違う4件1件5件
正社員トラック求人20件の給与欄に書かれていた項目の件数(賞与に触れていた14、基本給8、固定残業代6、試用期間の条件が違う5、固定残業代の時間と額4、年収の額3、賞与の額・月数1)の横棒グラフ
図2:正社員トラック求人20件の給与欄に書かれていた項目の件数(2026年10月10日取得)

※中型・小型の月額の下限は、日給表記の1件と「前後」表記の1件を除いた8件で計算しました。固定残業代の時間と額を両方書いていた4件は、5.5時間で8,450円、30時間で60,400円、45時間で72,799円、62時間で93,000円でした。月給の下限が書かれていた3件で下限に占める割合を計算すると、30時間の求人が18.9%、45時間が19.7%、62時間が28.2%です(計算値)[5]。年収の額を書いていた3件はすべて大型の求人で、経験年数・年代別の年収例が1件、経験者の年収の幅が1件、600万円以上の在籍者がいるという言及が1件でした。

20件はドラEVERの並び順で上から取ったもので、無作為に選んだものではありません。関東の求人が13件を占めています。求人の月給・月収には残業代や手当を含むものと含まないものがあるため、表1の統計の数字と同じものとして比べないでください。

年収を見るときに求人で確かめる5つのこと

表2の項目と、月収例・年収例の前提を、質問にしました。

  1. 月給の中に固定残業代は入っていますか。入っているなら何時間分・いくらですか
  2. 基本給はいくらですか
  3. 賞与は昨年度、何か月分・いくら出ましたか
  4. 試用期間中の給与は本採用と同じですか
  5. 月収例・年収例は、月何日勤務、残業何時間の場合の数字ですか

求人票全体の読み方はトラックドライバーの求人票の見方、大型免許を会社負担で取れる求人の条件は大型免許の取得支援つき求人の条件、長距離の働き方は長距離ドライバーのきつさにまとめています。

よくある質問

Q1. トラック運転手の平均年収はいくらですか?

令和7年の賃金構造基本統計調査から計算すると、営業用大型貨物自動車運転者が約507.2万円、営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)が約448.6万円です。統計の月の給与の12か月分に年間賞与等を足した計算値です[1]。

Q2. 大型と中型・小型でどれくらい違いますか?

計算値で約58.7万円の差です。月の給与は大型386.9千円、大型を除く341.7千円で、超過実労働は大型33時間、大型を除く26時間でした[1]。今回の求人20件では、月額の下限の中央値が大型33万円、中型・小型30万円でした[5]。

Q3. 何歳くらいが一番高いですか?

計算値では、営業用大型は50~54歳の約531.6万円、大型を除く営業用は45~49歳の約489.4万円が最も高い年齢階級でした。65~69歳では大型で約405.7万円です[2]。

Q4. 求人の月給に残業代は入っていますか?

求人によります。今回の20件で固定残業代を書いていたのは6件、ないと明記していたのは1件で、残り13件は記載がありませんでした[5]。応募前に、月給に何時間分の残業代が入っているかを聞いてください。

出典(公式情報)

この記事を書いた人

もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。

気になる求人を1件選び、上の5つの質問の答えが給与欄に書いてあるか確かめてみてください。
→ 国の統計(表1)へ戻る

求人を探すときは、固定残業代と賞与の書き方から見てください。
→ ドラEVER(ドライバー専門の求人サイト)

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