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トラックドライバー求人の見方|東京の求人35件を数えてわかった「月給◯万円可能」の正体

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2026年10月5日、東京都のトラック・配送ドライバー求人35件の給与欄を1件ずつ数えました。

「求人サイトを見ても、どの求人が本当に稼げるのかわからない」。そう感じているなら、結論から言います。求人票は「給与の単位」→「下限の金額」→「上限との幅の中身」の順に読んでください。 今回の35件では、タイトルに「月給◯万円可能」と書かれた求人が11件あり、その金額は11件すべてが給与欄の上限でした[1]。目立つ数字は、いくらから始まるかを示していません。

この記事では、求人35件の集計と厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)のデータをもとに、求人票の見方を説明します。

結論:求人票は「単位→下限→幅の中身」の順に読む

先に、読む順番と理由をまとめます。

  1. 単位:同じ一覧に「月給」「月収」「年収」「日給」の4種類が混ざっていました[1]。単位をそろえないと比べられません。
  2. 下限:「◯万円可能」の金額は上限側の数字でした[1]。いくらから始まるかは、給与欄の左側(◯円〜)に書かれています。
  3. 幅の中身:正社員・月給表示で幅のある17件のうち、9件は上限が下限の1.25倍以上ありました[1]。その差が何で決まるのかは、一覧からは読めません。

この3つを押さえれば、目立つ数字に引っぱられず、求人どうしを同じ物差しで比べられます。

東京都のトラック求人35件を数えてわかったこと

調べたのは、ドライバーズワーク(運送求人)の東京都の一覧です。「259件中」と表示された一覧のうち、1〜3ページ目に並んだ60枚の求人カードを対象にしました[1]。

数える前に、次の基準を決めています。

  • カードのタイトルに「ドライバー」または「ルート配送」を含むもの
  • 「助手」「軽貨物」「軽車両」を含むもの、運行管理者・倉庫内作業・配送スタッフは除外
  • タイトル・雇用形態・給与欄がすべて同じカードは1件として数える

この基準で残ったのが35件です。

表1:東京都のトラック・配送ドライバー求人35件の給与欄の集計(取得日:2026-10-05/出典:ドライバーズワーク(運送求人)東京都の求人一覧 1〜3ページ目[1])

項目区分件数
雇用形態正社員25件
契約社員・準社員6件
アルバイト3件
業務委託1件
給与欄の単位月給(◯円〜◯円、または定額)24件
月収(◯円〜◯円、◯円以上)4件
年収(◯円〜◯円)3件
日給4件
タイトルの「◯万円可能」「◯万円可能」「◯万円も可能」を含む11件
うち金額が給与欄の上限と一致11件
うち金額が給与欄の下限と一致0件
東京都のトラック・配送ドライバー求人35件の給与欄の単位(月給24件・月収4件・年収3件・日給4件)を示す棒グラフ
図1:求人35件の給与欄の単位(出典:ドライバーズワーク 東京都の求人一覧[1])

※表示順はサイト側の並びで、無作為に選んだものではありません。重複したカードが同じ求人か別の営業所かは不明で、件数は控えめな数え方です。求人の本文は転載せず、件数だけを示しています。

この表から、次の3つの見方が導けます。

求人票の見方3つ:目立つ数字より先に見るところ

見方1:最初に見るのは給与の「単位」

35件の給与欄は、月給24件、月収4件、年収3件、日給4件でした[1]。同じ一覧の中で、単位が4種類も混ざっています。

注意したいのは「月給」と「月収」です。求人の中では別の言葉として使い分けられていました。月収は歩合・手当・残業代などを含んだ見込みの金額である可能性がありますが、カード上では内訳が不明です[1]。同じ金額でも「月給」と「月収」では、意味が同じとは限りません。

比べる前に、まず単位をそろえてください。月収・年収で書かれた求人は、月給にあたる部分がいくらで、残りが何で構成されているかを確認する必要があります。

見方2:「月給◯万円可能」は上限の金額

タイトルに「◯万円可能」「◯万円も可能」と書かれた11件は、その金額がすべて給与欄の上限と一致していました。下限と一致したものは0件です[1]。

では、下限はいくらだったのか。正社員で月給表示の19件を数えると、次のとおりでした[1]。

指標下限(◯円〜の左側)上限(〜◯円の右側)
中央値320,000円400,000円
最小260,000円304,805円
最大470,000円600,000円
東京都のトラック求人のうち正社員・月給表示19件の下限と上限(中央値・最小・最大)をまとめた表
図1-2:正社員・月給表示19件の下限と上限(出典:ドライバーズワーク 東京都の求人一覧[1])

※19件のうち、幅のある表示が17件、定額表示が2件です。

上限は「可能」と書かれた金額で、いくらから始まるかは下限側に書かれています。求人どうしを比べるときは、まず下限の数字を並べ、そのうえで上限を見る順番にすると、目立つ数字に引っぱられません。

見方3:上限と下限の幅は「何で決まるか」を聞く

幅のある17件で、上限と下限の差は中央値80,000円、最小49,210円、最大200,000円でした。上限÷下限は1.158倍〜1.615倍で、1.25倍以上の求人が9件あります[1]。

この幅が、歩合なのか、残業代なのか、手当なのかは、一覧のカードからはわかりませんでした[1]。同じ幅の求人でも、残業時間で決まる求人と、経験や資格で決まる求人では意味が違います。

応募前には、次の3点を確かめてください。

  • 上限に届く条件(残業時間・歩合・手当のどれで決まるか)
  • 固定残業代が含まれているか、含まれているなら何時間分か
  • 入社1年目の人が実際にいくら受け取っているか

公的データで見るトラックドライバーの賃金と労働時間

求人票とは別に、国のデータでも水準を確認しておきます。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)には、職業ごとの全国値が掲載されています[2][3][4]。

表2:トラックドライバー関連3職業の全国値(取得日:2026-10-05/出典:厚生労働省 職業情報提供サイト job tag[2][3][4])

職業(job tag上の名称)年収月の労働時間平均年齢求人賃金(月額)有効求人倍率
トラックドライバー507.2万円175時間51.5歳29.5万円2.94倍
トレーラートラックドライバー507.2万円175時間51.5歳31.4万円3.28倍
ルート配送ドライバー406.5万円163時間46.3歳24万円1.68倍
トラックドライバー・トレーラートラックドライバー・ルート配送ドライバーの求人賃金(月額)を比べた横棒グラフ(厚生労働省 job tag)
図2:3職業の求人賃金(月額)(出典:厚生労働省 job tag[2][3][4])

※ページの記載では、年収・月の労働時間・平均年齢は令和7年賃金構造基本統計調査(2025年)、求人賃金(月額)・有効求人倍率はハローワーク求人統計データ(令和7年度)です。トラックドライバーとトレーラートラックドライバーは年収・労働時間・年齢が同じ値で、どの職種区分を当てているかはページ上で確認できませんでした(不明)。

表2から読み取れるのは、同じドライバーでも職業によって「求人賃金」に差があることです。トラックドライバーの求人賃金は月29.5万円、ルート配送ドライバーは月24万円でした[2][4]。

なお、表1(東京都・求人サイトの35件)と表2(全国・ハローワークの統計)は、集めた範囲が違います。どちらが高い・低いと並べて比べることはできません。また、表2は平均値であり、個人の年収を示すものではありません。

一覧で読めない内訳を確かめる方法

ここまで見てきたとおり、給与の内訳(基本給・固定残業代・歩合・手当)は、求人一覧からは読めませんでした[1]。年間休日も、一覧ではタグ表示のみで、今回は数えていません。

内訳を確かめる方法は2つです。

  1. 求人の個別ページと面接で聞く:見方3の3点を、応募前の問い合わせや面接で確認する。
  2. 転職サービスの担当者に聞いてもらう:自分で聞きにくい項目は、担当者を通して確認する。

ドライバー向けの転職サービスのうち、今回トップページを確認した2つの公開情報は次のとおりです(五十音順)。

表3:ドライバー向け転職サービス2つの公開情報(取得日:2026-10-05/出典:各サービスのトップページ[5][6])

サービス表示求人数対象職種(ページ記載)求職者の利用料サポート(ページ記載)
ドライバーズワーク(運送求人)835件(最終更新:2026年10月01日)軽貨物・トラック・配送運送関連完全無料条件ヒアリング、求人提案、応募手配、日程調整代行、面接対策、条件交渉、入社前後のサポート
プレックスジョブ「全国20,000件の求人」(ドライバー以外の職種を含む・日付の記載なし)運送・建設・技術職ほか(大型・中型トラック、タクシー、バスなど)無料スカウト、アドバイザー相談、非公開求人紹介、書類・面接サポート、LINE相談

※求人数は数え方・対象職種が違うため、横並びで比べることはできません。ほかのトラック向けサービスは今回確認していません。

条件交渉まで任せたい人は、サポート内容に「条件交渉」を明記しているかを基準に選ぶと、内訳の確認を頼みやすくなります[5]。

よくある質問

Q1. 求人票の「月給」と「月収」は同じ意味ですか?

同じとは限りません。今回の35件では、月給24件、月収4件と別の言葉として使い分けられていました[1]。月収は歩合・手当・残業代などを含んだ見込みの金額である可能性があり、カード上では内訳が不明でした。

Q2. 「月給◯万円可能」と書いてあれば、その金額をもらえますか?

その金額は、入社直後から受け取れる額を示しているとは限りません。タイトルに「◯万円可能」とあった11件は、11件すべてで金額が給与欄の上限と一致し、下限と一致したものは0件でした[1]。下限の金額と、上限に届く条件を確認してください。

Q3. 年間休日や固定残業代は一覧で比べられますか?

今回確認した一覧では、給与の内訳はわかりませんでした。年間休日もタグ表示のみで、数えていません[1]。求人の個別ページや面接、転職サービスの担当者を通して確認してください。

Q4. トラックドライバーの平均年収はどのくらいですか?

job tagでは、トラックドライバーの年収は507.2万円、月の労働時間は175時間と掲載されています(令和7年賃金構造基本統計調査)[2]。全国の平均値であり、個人の年収を示すものではありません。

出典(公式情報)


この記事を書いた人

もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。


まずは集計表で、求人票の「単位」と「下限」を確かめましょう。

→ 東京都のトラック求人35件を数えてわかったこと(表1)へ戻る

給与の内訳を自分で聞きにくい人は、条件交渉まで明記したサービスから相談を。

→ ドライバーズワーク(運送求人)公式サイト

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