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ルート配送の仕事は、朝何時に出て、何をして、何時に終わるのか。応募する前に1日の流れをつかんでおきたい人に向けて、求人10件に書かれていた勤務時間と仕事の流れ、国の調査の平均時間を並べました。
先に結論です。求人10件のうち1日の流れを書いていたのは7件で、出庫前や帰庫後の点呼まで書いていたのは4件でした。始業時刻は19時〜翌4時台が19シフト中9、5時〜6時台が7で、19シフト中16が夜から早朝に始まる勤務です[1]。国の調査では、トラックドライバーの1運行あたりの平均拘束時間は10時間13分でした[2]。
結論:ルート配送の1日は「始まる時刻」と「戻る時刻」で比べる
- 流れの書き方は求人ごとに違う:1日の流れを書いた求人は10件中7件。点呼を書いたのは4件、日報・伝票は3件、会社やセンターに戻って2回目の積み込み・配送をする流れは3件でした[1]。
- 時間帯は大きく分かれる:19シフトの始業は1時台から23時台まで分かれ、19時〜翌6時台に始まるシフトが16ありました[1]。
- 終わる時刻は求人票だけでは読めない:残業を時間数で書いた求人は10件中2件でした。勤務時間7:00〜16:00の求人で、1日の流れの例は18:00帰庫と書かれていたものもあります[1]。
始業時刻の帯で見ると、19シフト中16が夜から早朝の始業
集計の元は、ドラEVERの「ルート配送」の求人一覧に載っていた順に開いた正社員求人10件です。2026年10月9日(日本時間)に詳細ページを確認しました。1件に複数の勤務パターンがある求人は、パターンごとに数えて19シフトになりました[1]。
表1:ルート配送の求人10件・19シフトの始業時刻(取得日:2026年10月9日/出典:ドラEVER 各求人の詳細ページ[1])
| 始業時刻の帯 | シフト数(19) | 求人数 | 求人票の勤務時間の例 |
|---|---|---|---|
| 19時〜翌4時台 | 9 | 6件 | 1:00〜10:00、22:00〜翌7:00、23:30〜8:30 |
| 5時〜6時台 | 7 | 5件 | 5:45〜14:45、6:30〜15:30 |
| 7時〜11時台 | 1 | 1件 | 7:00〜16:00 |
| 12時〜18時台 | 2 | 2件 | 12:00〜21:00、16:00〜翌1:00 |

※1件の求人が複数の帯にまたがるため、求人数の合計は10件を超えます。始業から終業までの時間は19シフト中15が9時間ちょうどで、残り4は9時間30分・10時間15分・12時間・12時間15分でした(休憩を含み、残業は含まない求人票上の時間)[1]。求人の本文は転載していません。件数は求人サイトの1カテゴリーから選んだもので、10件とも関東(千葉・茨城・神奈川・栃木・埼玉)の求人です。ルート配送全体の割合を表すものではありません。
1件の求人に、1時開始と2時開始、3時開始と16時開始と19時開始のように、複数の時間帯が書かれたものもありました。選べるのか交替なのかは求人票に書かれていないため、面接で確かめてください[1]。
ルート配送の1日の流れと、国の調査の平均時間
厚生労働省の学習テキストは、拘束時間を「始業時刻から終業時刻までの時間」と説明し、例として出庫前の日常点検整備や点呼、営業中の引取りやお届け・運転、休憩、帰庫後の運転日報作成や点呼を挙げています[3]。求人10件に書かれていた内容を、この区切りで並べたのが表2です。
表2:1日の流れの各工程と、求人10件に書かれていた内容(取得日:2026年10月9日/出典:ドラEVER 各求人の詳細ページ[1]。工程の区切りは厚生労働省[3]の例による筆者の整理)
| 工程 | 求人10件に書かれていた内容 |
|---|---|
| 出社・点検・点呼 | 仕事内容に「点呼」を書いた求人4件 |
| 積み込み | 積み下ろしの方法を書いた求人9件(カゴ・台車5件、パレット2件、番重を手鉤で手積み2件) |
| 配送(運転・納品) | 会社やセンターに戻って2回目の積み込み・配送をする流れ3件 |
| 休憩 | 勤務時間の欄に休憩を書いた求人6件(いずれも1時間または60分) |
| 帰庫・片付け・日報 | 日報作成・伝票処理を書いた求人3件(点呼は出庫前の工程の行に計上) |

国土交通省の調査は、2025年4月〜8月の通常期の代表的な1日の運行について、運転・荷待ち・荷役・附帯作業・点検点呼・休憩の時間を調べたものです。2025年度の平均拘束時間は10時間13分で、内訳は運転5時間52分、荷待ち1時間、荷役48分、附帯作業14分、点検・点呼38分、休憩1時間41分でした。前回の2024年度調査より1時間33分短くなっています[2]。一般貨物自動車運送事業のうち実運送を行う事業者を対象にした調査の平均で、ルート配送だけの数値ではありません。
求人に書かれた流れの例を2つ挙げます。コンビニのチルド配送の求人は、日常点検・点呼して出発、積み込みと1回目の配送、会社に戻って空箱の片付けと休憩、2回目の配送、片付け、日報作成・点呼という順でした。資材を大型トラックで運ぶ求人は、7:00出勤・点呼・出発から、納品と積込を繰り返して18:00帰庫という例でした[1]。
求人票で読み取りにくい「終わる時刻」の確かめ方
10件の勤務時間の欄で、残業の書き方は次のように分かれました[1]。
- 残業を時間数で書いた求人:2件(月平均20〜30時間、1日平均2時間)
- 残業がほぼない旨を書いた求人:2件
- 残業がある旨だけを書いた求人:2件(うち1件はコースにより時間が変わる旨も記載)
- 勤務時間の欄に残業の記載がない求人:4件
給与の欄では、月給に固定残業代を含み、その時間数を書いた求人が6件(30〜45時間)ありました。勤務時間の欄で残業がほぼない旨を書き、給与の欄で固定残業代30時間分を含む求人も1件あります[1]。固定残業の時間数は月給に含まれる時間で、実際の残業時間ではありません。
面接では、次の3つを聞くと1日の終わりが見えます。
- 「最後の納品を終えて営業所に戻るのは、平均で何時ごろですか」
- 「1日に何回、会社やセンターに戻って積み込みますか」
- 「帰庫後の片付け・日報・点呼は、勤務時間の中に入っていますか」
ルート配送のきつさを1日の長さ・残業・休日・積み下ろしで比べた記事はルート配送のきつさの見分け方、求人票の読み方はトラックドライバーの求人の見方にまとめています。
国の基準(改善基準告示)で決まっている1日のルール
2024年4月から適用されているトラック運転者の改善基準告示では、1日について次の上限が決まっています[3]。
- 1日の拘束時間は13時間以内、上限15時間(14時間を超えるのは週2回までが目安)
- 1日の休息期間は継続11時間以上与えるよう努めることを基本とし、継続9時間を下回らない
- 連続運転は4時間以内。運転を始めてから4時間以内または4時間を過ぎた直後に、30分以上の運転の中断が必要
※宿泊を伴う長距離の運送などの例外は省いています[3]。今回の19シフトで求人票上いちばん長かったのは12時間15分(6:45〜19:00、休憩1時間)でした[1]。これに残業が加わる場合は、13時間以内に収まるかを戻りの時刻で確かめてください。
よくある質問
Q1. ルート配送は朝何時から始まりますか?
今回の19シフトでは、19時〜翌4時台の始業が9、5時〜6時台が7、7時〜11時台が1、12時〜18時台が2でした[1]。日中だけの勤務を望むなら、始業時刻を最初に確認してください。
Q2. 1日に何回配送に出ますか?
求人によります。今回の10件では、会社やセンターに戻って2回目の積み込み・配送をする流れを書いた求人が3件ありました[1]。回数を書いていない求人は面接で聞いてください。
Q3. 点呼や日報の時間も勤務時間に入りますか?
厚生労働省の学習テキストでは、出庫前の日常点検整備や点呼、帰庫後の運転日報作成や点呼も始業から終業までの拘束時間の例に含めています[3]。国の調査では、点検・点呼に要した時間は1運行あたり平均38分でした[2]。
Q4. 積み込みは手作業ですか?
今回の10件では、カゴ・台車を使う求人が5件、パレットが2件、番重を手鉤で手積みする求人が2件で、1件は方法の記載がありませんでした[1]。国の調査では、荷役時間は1運行あたり平均48分でした[2]。
出典(公式情報)
- [1]ドラEVER「ルート配送」の求人一覧 https://www.doraever.jp/job-lists/ルート配送 に載っていた順に開いた正社員求人10件の詳細ページ(2026年10月9日 日本時間に取得)
- [2]国土交通省「トラックドライバーの1運行当たりの平均拘束時間に関する調査結果の公表」(令和8年7月10日) https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu02_hh_000084.html、本文 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002011131.pdf(2026年10月9日閲覧)
- [3]厚生労働省「トラック運転者の改善基準告示 学習テキスト」 https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/pdf/ltxt-truck.pdf(2026年10月9日閲覧)
この記事を書いた人
もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。
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