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ルート配送はきつい?求人20件の勤務時間と国の拘束時間データで見分け方をまとめた

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ルート配送はきつい、と聞いて応募をためらっていませんか。この記事では、きつさを1日の長さ・残業・休日・積み下ろしの4つに分けて、求人票と国のデータで確かめます。

先に結論です。ルート配送の正社員求人20件を確認すると、始業〜終業の時刻が1組で読めた16件の時刻差は中央値9.5時間でした。一方で、残業を「月◯時間」と数字で書いた求人は3件、年間休日を日数で書いた求人は5件しかありませんでした[1]。

そのうえで、国の基準(改善基準告示)で決まっている拘束時間の上限、国が調べたトラックドライバーの平均拘束時間、求人20件の記載を並べて、応募前に確かめる項目をまとめます。

結論:ルート配送のきつさは「1日の長さ・残業・休日・積み下ろし」の4項目で見分ける

  1. 1日の長さ:求人票の始業〜終業の時刻差は中央値9.5時間、12時間以上が4件でした(16件で計算)[1]。
  2. 残業:残業を月の時間数で書いた求人は20件中3件。月給に固定残業代(みなし残業)を含むと時間数を書いた求人は6件でした[1]。
  3. 休日:年間休日を日数で書いた求人は20件中5件で、89〜120日でした[1]。
  4. 積み下ろし:手積み・パレット・カゴ台車などの方法が書かれていない求人が20件中10件ありました[1]。

1日の長さを3つの物差しで比べる

ルート配送の1日がどれくらい長いかは、「国の基準の上限」「国が調べたトラック全体の平均」「求人票の時刻」の3つで見ると位置がつかめます。

表1:1日の長さの3つの物差し(出典:厚生労働省[3]、国土交通省[2]、ドラEVERの求人20件[1])

物差し数値注意点
国の基準(改善基準告示)で決まっている1日の拘束時間13時間以内(延長しても上限15時間。14時間を超えるのは週2回までが目安)トラック運転者の改善基準告示(2024年4月から適用)[3]
トラックドライバーの1運行あたりの平均拘束時間(2025年度調査)10時間13分(うち休憩1時間41分、荷待ち・荷役等2時間2分)トラック全体の平均で、ルート配送だけの数値ではない[2]
ルート配送求人の始業〜終業の時刻差中央値9.5時間(最小8.5時間・最大12.5時間、16件)求人票の時刻から計算した値。休憩を含み、残業は含まない[1]
トラックドライバーの1運行あたりの平均拘束時間10時間13分の内訳(運転352分、荷待ち60分、荷役48分、附帯作業14分、点検・点呼38分、休憩101分)の横棒グラフ
図1:トラックドライバーの1運行あたりの平均拘束時間の内訳(2025年度調査、国土交通省)

国土交通省の調査では、2025年度の平均拘束時間は10時間13分で、前回の2024年度調査より1時間33分短くなりました。荷待ち・荷役等の時間も2時間2分で、前回より1時間16分短くなっています[2]。

求人票の時刻差は、書かれた始業と終業の差です。求人20件のうち4件は「〜の間でシフト」「昼頃まで」「運行ルートによる」のように終業が1組で読めず、計算から外しました[1]。実際に何時に終わるかは、時刻差に残業を足して考える必要があります。

求人20件で「書かれていなかった項目」

集計の元は、ドラEVERの「ルート配送」「スーパー配送」「コンビニ配送」の求人一覧から、掲載順に選んだ正社員求人20件です。同じ会社の求人は最初の1件だけを数え、2026年10月8日(日本時間)に詳細ページを確認しました[1]。

表2:ルート配送の正社員求人20件に書かれていた項目(取得日:2026年10月8日/出典:ドラEVER 各求人の詳細ページ[1])

項目書かれていた件数(n=20)中身
始業〜終業の時刻が1組で読める16件時刻差の中央値9.5時間、12時間以上4件
残業を月の時間数で書いた3件月20〜30時間、月40時間、月30〜40時間
固定残業(みなし)の時間数6件30〜60時間、中央値45時間
残業について何も書いていない4件あり・なし・時間数のどれも記載なし
年間休日の日数5件89〜120日、中央値120日
積み下ろしの方法10件カゴ・台車類の記載8件、手積み・バラ積みの明記3件
ルート配送の求人20件で、始業終業の時刻、積み下ろしの方法、固定残業の時間数、年間休日の日数、残業の月の時間数が書かれていた件数の横棒グラフ
図2:ルート配送の求人20件で書かれていた項目の件数(2026年10月8日取得)

※件数は求人サイトの特定のカテゴリーから掲載順に選んだもので、関東・関西の求人が中心です。ルート配送全体の割合を表すものではありません。固定残業の時間数は月給に含まれる「みなし」の時間で、実際の残業時間ではありません。求人の本文は転載していません。

応募前・面接で確かめる4つの質問

1. 「最後の配送先を出て、営業所に戻るのは何時ごろですか」

求人票の終業時刻は書面上の時刻です。今回の20件でも、終業が1組で読めない書き方が4件ありました[1]。戻りの時刻を聞くと、時刻差に残業がどれくらい乗るかが見えます。

2. 「月の平均残業は何時間ですか。固定残業の時間を超えた分は支払われますか」

残業を月の時間数で書いた求人は3件、固定残業の時間数を書いた求人は6件でした[1]。固定残業の時間は実際の残業時間とは別なので、平均の残業時間は面接で聞いてください。

3. 「年間休日は何日ですか。休みは固定ですか、シフトですか」

年間休日の日数があったのは5件だけで、休日の形に「シフト」「ローテーション」「交代」の語があった求人は14件でした[1]。休日の比べ方はドライバーの年間休日の比べ方にまとめています。

4. 「荷物はカゴ台車ですか、手積み・手降ろしですか。1日に何件回りますか」

積み下ろしの方法が書かれていない求人は10件、1日の配送件数を数字で書いた求人は9件でした[1]。書かれていない求人では、どちらも面接で聞いておく項目です。求人票の読み方はトラックドライバーの求人の見方で詳しく解説しています。

国の基準(改善基準告示)で決まっている拘束時間のルール

2024年4月から適用されているトラック運転者の改善基準告示では、1日の拘束時間のほかに、次の上限が決まっています[3]。

  • 1か月の拘束時間は284時間以内、1年は3,300時間以内(労使協定がある場合は延長できる)
  • 1日の休息期間は継続11時間以上与えるよう努めることを基本とし、継続9時間を下回らない
  • 連続して運転できるのは4時間以内で、運転を始めてから4時間以内または4時間を過ぎた直後に、30分以上の運転の中断が必要(中断は1回おおむね連続10分以上)

※宿泊を伴う長距離の運送で、1日の拘束を16時間まで延ばせる場合や休息期間を継続8時間まで短くできる場合(いずれも週2回まで)、サービスエリアなどに停められず連続運転を4時間30分まで延ばせる場合などの例外は省いています[3]。

面接で聞いた戻りの時刻や休みの取り方が、このルールの範囲に収まっているかを照らし合わせてください。

よくある質問

Q1. ルート配送の1日は何時間くらいですか?

今回の求人16件では、求人票の始業〜終業の時刻差が8.5〜12.5時間、中央値9.5時間でした[1]。休憩を含み、残業は含まない値です。国の調査では、トラックドライバー全体の1運行あたりの平均拘束時間は10時間13分でした[2]。

Q2. 深夜や早朝のルート配送はありますか?

あります。今回の20件にも、出勤が2時台の求人や、19時30分から翌5時30分までの求人がありました[1]。時間帯は求人ごとに大きく違うので、生活リズムに合うかを先に確かめてください。

Q3. 固定残業代がある求人は残業が多いのですか?

固定残業の時間数は、月給に含まれる「みなし」の時間で、実際の残業時間ではありません[1]。今回の6件は30〜60時間でした。実際の残業時間は面接で確かめてください。

Q4. ルート配送の求人で年間休日はどれくらいですか?

日数を書いた求人は20件中5件で、89日・105日以上・120日・120日・120日でした[1]。残りは「週休2日(シフト)」や「月8〜10日」のような書き方です。年間の日数に直して比べてください。

出典(公式情報)

この記事を書いた人

もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。

まずは気になる求人を1件選び、4つの質問の答えを書き出してください。
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求人を探すときは、時刻・残業・休日の3つが書かれているかから見てください。
→ ドラEVER(ドライバー専門の求人サイト)

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