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ドライバーの求人で「フォークリフト免許」と書かれているのを見て、どこで、何日で、いくらで取れるのか調べている人向けの記事です。
先に結論です。フォークリフト免許は、登録教習機関で受ける技能講習を修了して取ります。講習の時間は、いま持っている免許と経験で変わります。全科目を受けると学科11時間・実技24時間です[1]。10機関の公開料金を集計すると、普通自動車などの免許がある人向けの区分(31時間)は、税込・テキスト代別の受講料の中央値が37,400円、総日数は4日でした[4]。
結論:フォークリフト免許の取り方は3ステップ
- 必要なのが技能講習か特別教育かを確かめる:最大荷重1トン以上は技能講習、1トン未満は特別教育です[2][3]。
- 自分の区分を決める:自動車免許の有無とフォークリフトの運転経験で、受講が免除される科目が決まります[1]。
- 近くの登録教習機関で日程と料金を確かめる:同じ区分でも機関によって料金が違い、テキスト代の扱いも違います[4]。
技能講習と特別教育の線引き(法令)
労働安全衛生法第61条は、政令で定める業務には、免許を受けた人や技能講習を修了した人などしか就かせてはならないと定めています[2]。その政令(労働安全衛生法施行令第20条第11号)に、最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転(道路上を走らせる運転を除く)が入っています[2]。
最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転は、労働安全衛生規則第36条第5号で、特別教育が必要な業務とされています[3]。
表1:フォークリフトの運転に必要な資格の線引き(出典:労働安全衛生法施行令第20条第11号[2]、労働安全衛生規則第36条第5号[3])
| 最大荷重 | 必要なもの | 根拠 |
|---|---|---|
| 1トン以上 | 技能講習の修了 | 労働安全衛生法第61条・施行令第20条第11号 |
| 1トン未満 | 特別教育 | 労働安全衛生規則第36条第5号 |

※どちらも道路上を走らせる運転は除かれています[2][3]。求人の「フォークリフト免許」がどちらを指すかは、扱う車の最大荷重で変わるため、応募先に確かめてください。
持っている免許で講習時間が変わる(技能講習規程)
技能講習の中身は、フオークリフト運転技能講習規程(昭和47年労働省告示第111号)で決まっています。学科は走行装置の知識4時間・荷役装置の知識4時間・力学2時間・関係法令1時間、実技は走行の操作20時間・荷役の操作4時間です[1]。合計すると35時間になります。
同じ告示の第3条で、持っている免許や経験によって一部の科目が免除されます[1]。
- 大型・中型・準中型・普通自動車免許などを持つ人:走行装置の知識(学科4時間)が免除
- 6か月以上フォークリフトの運転業務の経験がある人:走行の操作(実技20時間)が免除
- 大型特殊自動車免許(カタピラ限定を除く)を持つ人や、自動車免許を持ち3か月以上フォークリフトの運転業務の経験がある人:走行装置の知識と走行の操作の両方が免除
教習機関が使う35時間・31時間・15時間・11時間という区分名は告示には書かれていません。35時間から免除される科目の時間を引くと、それぞれの時間になります[1]。
10機関の公開料金を集計:区分ごとの受講料と日数
北海道から九州まで、登録教習機関の公式ページに載っていた料金表を2026年10月8日に確認しました。料金がテキストで読めない機関や、税込か税別か、テキスト代を含むかが分からない機関は除き、10機関の値を集計しています[4]。
表2:フォークリフト運転技能講習の区分別の受講料と日数(取得日:2026年10月8日/出典:登録教習機関10機関の公式ページ[4])
| 区分(主な対象) | 受講料の中央値(税込・テキスト代別) | 範囲 | 総日数(原文に明記の機関) |
|---|---|---|---|
| 35時間(自動車免許なし) | 41,800円(5機関) | 33,550〜50,600円 | 4.5〜5日(4機関) |
| 31時間(自動車免許あり) | 37,400円(7機関) | 28,350〜44,000円 | 4日(5機関) |
| 15時間(運転経験6か月以上) | 2機関のみ:21,400円・33,000円 | ― | 3日(2機関) |
| 11時間(大型特殊免許など) | 20,250円(4機関) | 16,900〜24,200円 | 2日(4機関) |

※受講料は、税込でテキスト代が別に書かれている値だけを集計しました。テキスト代込みの総額しか書かれていない機関や税別の値は、この中央値に入れていません。15時間区分は2機関しかないため、中央値ではなく個別の値を載せています。総日数は、原文に合計の日数が書かれていた機関だけを数えています[4]。
同じ31時間区分でも、最も安い機関と高い機関の差は15,650円ありました[4]。テキスト代は1,650円前後を別に払う機関が多く、入学金を含めた総額で書く機関もあります。申し込む前に、受講料・テキスト代・その他の費用を足した総額で比べてください。
よくある質問
Q1. フォークリフト免許は何日で取れますか?
今回、合計の日数を明記していた機関では、自動車免許がある人の31時間区分が4日、自動車免許がない人の35時間区分が4.5〜5日でした[4]。日程は機関ごとに決まっているので、公式ページで確かめてください。
Q2. 普通免許がなくても取れますか?
取れます。自動車免許もフォークリフトの運転経験もなければ、全科目(学科11時間・実技24時間)を受けます。普通免許がなくても、6か月以上の運転業務の経験がある人や大型特殊自動車免許(カタピラ限定を除く)を持つ人は、一部の科目が免除されます[1]。
Q3. 講習の最後に試験はありますか?
あります。告示第4条で、技能講習では学科試験と実技試験の修了試験を行うとされています[1]。
Q4. 教育訓練給付は使えますか?
今回、厚生労働省の公式情報で対象かどうかを確認できず、不明です。使えるかどうかは、受講する機関かハローワークに確かめてください。
出典(公式情報)
- [1]フオークリフト運転技能講習規程(昭和47年労働省告示第111号)厚生労働省 法令等データベース https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74142000&dataType=0&pageNo=1(2026年10月8日閲覧)
- [2]労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第61条、労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号)第20条第11号 e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057・https://laws.e-gov.go.jp/law/347CO0000000318(2026年10月8日閲覧)
- [3]労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第36条第5号 e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032(2026年10月8日閲覧)
- [4]登録教習機関10機関の料金ページ(2026年10月8日閲覧):北海道労働基準協会連合会、陸上貨物運送事業労働災害防止協会 福島県支部、那須クレーン教習所、茨城労働基準協会連合会、静岡県労働基準協会連合会、淀川労働基準協会、ロイヤルパワーアップスクール広島校、さんがわ自動車学校、城西自動車学校、福岡県労働基準協会連合会
この記事を書いた人
もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。
まずは自分の区分を表2で確かめ、近くの登録教習機関の総額を2か所以上比べてください。
→ 区分別の受講料と日数(表2)へ戻る
求人でフォークリフトの資格が求められているかは、必要な資格の欄から読んでください。
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