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二種免許は難しい?合格率は普通二種60.8%、一種との違いを数字で比べる

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タクシーやバスの運転手になるには二種免許が要ります[7]。「難しい」と言われる二種免許について、警察庁の運転免許統計と法令の条文を使って、合格率と、一種免許との違いを整理しました。

先に結論です。令和7年(2025年)の合格率は、普通二種60.8%、大型二種67.1%でした。同じ年の普通一種は72.8%、大型一種は94.1%で、二種の方が低い値です[1]。一種との大きな違いは技能試験の合格基準で、一種は70%以上、二種は80%以上です。学科試験はどちらも90%以上で同じです[4]。

結論:二種免許の難しさは「技能試験の基準」と「合格率」で見る

  1. 合格率は一種より低い:令和7年は普通二種60.8%(普通一種72.8%)、大型二種67.1%(大型一種94.1%)でした。令和3年から令和7年までの5年間、普通・大型とも毎年、二種の方が低い値です[1][2][3]。
  2. 違いは技能試験:技能試験の合格基準は一種70%以上、二種80%以上です。二種の技能試験には、乗客の乗り降りを想定した停車と発進や、鋭角コースの走行が入ります[4][6]。
  3. 普通二種の教習は短くなった:普通免許(AT限定なし)を持っている人の普通二種の教習は、2025年9月の改正で技能21時限・学科19時限から、技能12時限・学科17時限になりました[4][5]。

二種免許の合格率:令和7年の一種との比較

表1は、警察庁「運転免許統計(令和7年版)」に載っている令和7年中の運転免許試験の受験者数と合格者数です[1]。

表1:免許の種類別の受験者数・合格者数・合格率(令和7年中/出典:警察庁 運転免許統計 令和7年版 p.23〜24[1])

免許の種類受験者数合格者数合格率
普通二種55,964人34,019人60.8%
(うちAT限定の普通二種)43,740人27,619人63.1%
中型二種1,974人1,320人66.9%
大型二種15,605人10,475人67.1%
普通一種(比較)1,528,263人1,111,893人72.8%
大型一種(比較)61,386人57,755人94.1%
令和7年の合格率の比較。普通一種72.8%、普通二種60.8%、大型一種94.1%、大型二種67.1%の横棒グラフ
図1:令和7年の合格率(警察庁 運転免許統計 令和7年版)

※受験者数は延べ人数で、同じ人が2回受ければ2人と数えます。合格者数には、試験の一部免除を受けた人も含みます[1]。

一種との差は、普通で12.0ポイント、大型で27.0ポイントです(筆者の計算)。令和7年に不合格だった延べ人数は、普通二種で21,945人、大型二種で5,130人でした(受験者数−合格者数、筆者の計算)。

中型二種の合格者1,320人のうち、教習所の卒業者は572人で、残りの多くは失効した免許を取り直した人など、技能試験を受けずに合格した人です[1]。中型二種の合格率は、こうした合格者を含んだ値です。

5年間の推移:普通二種の合格率は50.2%から60.8%へ

運転免許統計の令和4年版・令和5年版・令和7年版から、令和3年〜令和7年の合格率を並べました[1][2][3]。

  • 普通二種:50.2%(令和3年)→54.1%→57.2%→59.8%→60.8%(令和7年)
  • 普通一種:74.2%→74.5%→73.6%→69.6%→72.8%
  • 大型二種:59.7%→63.6%→61.4%→63.0%→67.1%
  • 大型一種:92.6%→95.0%→91.1%→90.6%→94.1%

普通二種の受験者数は、令和3年の22,209人から令和7年の55,964人へ、2.52倍になりました(筆者の計算)。合格率が上がった理由は、統計には書かれていません。

一種と二種の違い:合格基準・適性・受験資格・教習時限

表2は、道路交通法と道路交通法施行規則の条文から、一種と二種で違うところを並べたものです[4][7]。

表2:普通一種と普通二種の主な違い(出典:道路交通法施行規則 第23条・第24条・第25条・別表第四[4]、道路交通法 第88条・第96条[7])

項目普通一種普通二種
学科試験の合格基準90%以上90%以上
技能試験の合格基準70%以上80%以上
視力両眼0.7以上・一眼0.3以上両眼0.8以上・一眼0.5以上
深視力対象外平均誤差2cm以下
年齢18歳以上で免許を受けられる(試験は17歳6か月から)21歳以上で受験できる(決められた教習を修了した人は19歳以上)
運転経験なし普通免許などを受けていた期間が通算3年以上(決められた教習を修了した人は1年以上)
教習所の法定時限(技能+学科)MT:35+26=61時限(免許なしから)12+17=29時限(普通免許(AT限定なし)を持っている人)
普通二種の法定教習時限(普通免許(AT限定なし)を持っている人がMTの普通二種を受ける場合)。改正前は技能21時限・学科19時限、2025年9月の改正後は技能12時限・学科17時限の横棒グラフ
図2:普通二種の法定教習時限の変化(道路交通法施行規則 別表第四)

※教習の1時限は50分です。二種の教習時限は、普通免許(AT限定なし)を持っている人が受ける場合の値です。AT限定の普通免許の人がMTの普通二種を受ける場合は、技能が16時限(改正前25時限)になります[4][5]。

表2から読み取れるのは次の3点です。

  1. 学科の基準は同じ:広島県警の案内では、学科試験は一種・二種とも95問(うち5問はイラスト問題)・50分で、90%以上が合格です[6]。
  2. 技能は基準も内容も厳しい:合格基準が10ポイント高く、施行規則の技能試験の項目には、一種にない「人の乗降のための停車及び発進」と鋭角コースの走行が入っています[4]。広島県警の案内でも、二種の技能試験に鋭角コースの通過が書かれています[6]。
  3. 教習は短くなった:普通免許(AT限定なし)を持っている人の普通二種の教習は、改正前の技能21時限・学科19時限(合計40時限)から、技能12時限・学科17時限(合計29時限)になりました[4][5]。大型二種(普通免許(AT限定なし)を持っている人)は合計53時限から50時限です[4][5]。

令和7年の合格率は、2025年9月の教習時限の改正をまたぐ1年分の数字です。改正後だけの合格率は、まだ統計に出ていません。

二種の合格者の多くは教習所の卒業者

運転免許統計には、合格者がどの経路で合格したかの内訳もあります[1]。令和7年の普通二種の合格者(内訳の合計34,018人)のうち、指定自動車教習所の卒業者は32,348人で95.1%でした。試験場で技能試験を受けて合格した人は1,391人で4.1%です(筆者の計算)。大型二種では、教習所の卒業者が10,475人中9,609人で91.7%でした。

なお、試験場で直接受けた人の受験者数は統計に分けて載っていないため、いわゆる一発試験の合格率は計算できません。

二種免許を取る前に確かめる3つのこと

  1. 受験資格を満たしているか:年齢(原則21歳以上)と、普通免許などを取得した日からの通算期間(原則3年以上)を確かめます[7]。
  2. 視力と深視力:二種は両眼0.8以上・一眼0.5以上と、深視力の検査があります[4]。
  3. 教習所の時限が現行の法定値か:教習所の案内ページには、改正前の時限が載っている場合があります。普通二種(普通免許(AT限定なし)を持っている人)の法定時限は技能12・学科17です[4]。

会社の費用負担で二種免許を取る方法は会社負担で二種免許を取れる条件、取った後の収入はタクシー運転手の年収とバス運転手の年収にまとめています。

よくある質問

Q1. 普通二種の合格率は何%ですか?

令和7年は60.8%でした(受験者55,964人、合格者34,019人)。AT限定の普通二種は63.1%です[1]。受験者数は延べ人数です。

Q2. 二種免許の学科試験は一種より難しいですか?

合格基準は一種も二種も90%以上で同じです[4]。広島県警の案内では、問題数と時間も一種・二種共通で95問・50分です[6]。一種と違うのは技能試験の基準(二種は80%以上)です。

Q3. 二種免許は何歳から取れますか?

原則21歳以上で、普通免許などを受けていた期間が通算3年以上必要です。決められた教習を修了した人は、19歳以上・1年以上で受けられます[7]。

Q4. 教習所に通わず試験場で受けた方が早いですか?

試験場で直接受けた人の合格率は統計にないため、数字では比べられません。令和7年の普通二種の合格者のうち、試験場で技能試験を受けて合格した人は4.1%(1,391人)で、95.1%は教習所の卒業者でした[1]。

出典(公式情報)

この記事を書いた人

もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。

まずは普通免許などを取得してからの通算期間と、通う予定の教習所の時限が現行の法定値かを確かめてみてください。
→ 一種と二種の違い(表2)へ戻る

費用を会社に負担してもらって取る道もあります。
→ 会社負担で二種免許を取れる条件

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