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運行管理者の基礎講習の日数・費用・申込方法|会場とeナスバを比較

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運行管理者の基礎講習は、運行管理の実務経験が1年に満たない人が運行管理者試験を受けるときの入口になる講習です。ナスバ(独立行政法人自動車事故対策機構)の公式資料と、全国の主管支所が出している2026年度の基礎講習案内を読み、日数・費用・申込方法を整理しました。

先に結論です。会場で受ける基礎講習は3日間連続で、受講料は今回確認した8つの主管支所の案内すべてで8,900円でした[6]。自宅などで受けるeラーニング(eナスバ)は9,560円(テキスト配送料660円を含む)で、毎月1日から30日間の受講期間に、1日6単元までのペースで進めます[1][4]。試験の申込みは講習とは別に運行管理者試験センターへ出す必要があります[5]。

結論:基礎講習は会場で3日間か、eナスバで30日のうちに受けるかの2択

  1. 何のための講習か:貨物の運行管理者試験は、運行管理の実務経験1年以上が受験の条件ですが、国土交通大臣の認定を受けた講習の修了で代えることができます[7]。ナスバはこの認定を受けて基礎講習を開いています[9]。
  2. 会場の場合:3日間連続で受け、途中で早退すると未修了になります。受講料は当日の受付で現金払いです[3]。
  3. eナスバの場合:受講料は事前にクレジットカードかペイジーで払い、払った後はキャンセルできません。1日6単元までなので、修了まで最短でも3日かかります[1][4]。

基礎講習を受ける人と、受けなければならない人

貨物自動車運送事業輸送安全規則の第31条は、運行管理者試験を受けられる人を、試験の日の前日において、事業用自動車(貨物軽自動車運送事業を除く)または特定第二種貨物利用運送事業者の事業用自動車の運行の管理に関し、1年以上の実務経験がある人としています。同じ条の第2項が、講習の修了で経験に代える規定です[7]。

「前項に規定する経験は、国土交通大臣が告示で定める講習であって次項において準用する第十二条の三第一項の規定により国土交通大臣の認定を受けたものを修了することをもって代えることができる。」(貨物自動車運送事業輸送安全規則 第31条第2項[7])

主管支所の案内に書かれていた受講対象は、おおむね次の4つです[6]。

  • 運行管理者試験の受験資格を得たい人
  • 運行管理者の補助者に選任される人(広島の案内では、運行管理者の資格がなく、過去に基礎講習を受けていない人と書かれています)
  • 過去に基礎講習を受けておらず、平成24年4月16日以降に初めて運行管理者に選任された人(一般講習ではなく基礎講習を受ける必要があると札幌の案内に記載。福岡・大阪の案内も同じ条件の人を受講対象に挙げています)
  • 運行管理の基礎知識を身につけたい人

講習は旅客と貨物に分かれています。仙台の案内では、旅客の講習を修了すると旅客の、貨物の講習を修了すると貨物の運行管理者試験の受験資格を得られると説明されています[6]。受ける試験と同じ業態の回を選んでください。補助者の仕事と選任の条件は運行管理補助者とはにまとめています。

会場とeナスバの違い:日数・費用・支払い

表1:基礎講習の受け方による違い(出典:ナスバ eナスバのページ[1]、2026年度eナスバ講習日程[2]、指導講習Q&A[3][4]、主管支所の基礎講習案内[6])

項目会場(対面・動画視聴)eナスバ(eラーニング)
受講料(税込)8,900円(8支所の案内すべて)9,560円(テキスト配送料660円を含む)
講習時間・日数3日間連続16時間。1日6単元までで、最短でも3日
受講できる時期支所が決めた開催日毎月1日から30日間(4月・5月は開催なし)
支払い講習当日の受付で現金事前にクレジットカードかペイジー
キャンセルキャンセル料は発生しない支払い後のキャンセル・返金はできない
未修了になる場合途中の早退など受講期間内に全講義と試問が終わらない場合
修了の証明修了証明書(A4)を交付修了証明書をマイページからダウンロード
運行管理者の基礎講習を会場とeナスバで比べた表。受講料は会場8,900円、eナスバ9,560円。会場は3日間連続、eナスバは16時間で1日6単元まで、毎月1日から30日間
図1:会場とeナスバの違い(ナスバ公式資料から作成)

会場とeナスバの受講料の差は660円で、eナスバのページの特定商取引法に基づく表記では、基礎講習8,900円と送料660円に分けて書かれています[1]。

eナスバで気をつけたいのは日数です。1日に受けられるのは6単元までで、日付をまたいで受けた講義は翌日の1単元に数えられます。ナスバは、遅くとも受講終了日の3日前までに受講を始めなければ修了できないと案内しています[1]。未修了になっても受講料は返ってこず、受講期間の延長もできません[1]。

会場の講習には、講師がその場で話す「対面」と、会場に集まって録画などの動画を見る「動画視聴」の2つの方式があります。動画視聴も会場に行く講習で、自宅のパソコンで見るものではありません(仙台の案内に記載)[6]。

主管支所8か所の基礎講習案内を比べた結果

ナスバの講習予約システムに載っている2026年度の会場案内から、主管支所9か所の基礎講習案内PDFを1つずつ取得しました(2026年10月16日)。案内が複数ある支所は、全期または上期の案内を優先し、旅客と貨物で分かれる場合は貨物、対面と動画で分かれる福岡は対面の案内を選びました。新潟主管支所の案内は画像のPDFで文字を読み取れなかったため除き、8か所を集計しました[6]。

表2:主管支所8か所の基礎講習案内に書かれていた内容(取得日:2026年10月16日/出典:ナスバ 運行管理者指導講習会場案内[6])

支所受講料動画視聴方式の回インターネット以外の申込み協会の扱いの記載
札幌8,900円記載なし記載なし記載なし
仙台8,900円ありFAX・郵送・持参宮城県バス協会の会員事業者は当日の納入なし
東京8,900円あり郵送(FAXは不可)記載なし
名古屋8,900円全回郵送各協会の交付金の適用なし
大阪8,900円記載なし郵送加入する協会に問い合わせ
広島8,900円あり電話で連絡広島県トラック協会の加入事業者は受講券で3,700円
高松8,900円ありFAX・郵送各種協会の助成対象外
福岡8,900円別の案内に日程あり電話で連絡記載なし
主管支所8か所の基礎講習案内の集計。受講料8,900円が8か所、動画視聴方式の回の日程ありが6か所(福岡は別の案内)、郵送で申込める支所が5か所、協会の扱いの記載ありが5か所、FAXで申込める支所が2か所の横棒グラフ
図2:主管支所8か所の基礎講習案内の集計(2026年10月16日取得)

※大阪は上期・貨物の案内だけを見ています。福岡は対面の案内を集計し、動画視聴方式の日程は別の案内(2026年7月と10月の回)で確認しました。表は各支所の案内1つに書かれていたことだけを集計したもので、支所の講習全体を表すものではありません[6]。

表2から読み取れるのは次の3点です。

  1. 受講料は8か所とも8,900円:札幌・名古屋・大阪の案内には、テキスト代と消費税を含む額と書かれていました[6]。
  2. 協会による負担は支所と協会で違う:8か所中5か所の案内に協会の扱いが書かれていましたが、内容は、会員事業者は当日の納入がないとする支所から、協会の助成対象外とする支所まで分かれていました[6]。
  3. 申込みは基本がインターネット:8か所ともナスバのWeb予約からの申込みを案内しており、郵送を受け付けると書いたのは5か所でした[6]。

申込みの手順と、いまから申し込める回

会場の講習は、ナスバの講習・認定セミナー予約システム(https://ks-yoyaku.nasva.go.jp/)から予約します。24時間365日予約でき、初回はメールアドレスとパスワードを登録します。当日は予約確認書、写真付きの本人確認書類、筆記用具を持っていきます[3]。

eナスバは、申込み→支払い→本人認証→テキスト受け取り→受講の順に進みます。本人認証には運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カードのいずれかが必要で、受講にはカメラ付きのパソコン・タブレット・スマートフォンを使います[1]。2026年度の日程表では、12月開催分の申込期間は10月7日〜11月8日(支払い期限11月15日)、1月開催分は11月9日〜12月6日(支払い期限12月14日)です[2]。

基礎講習を申し込んでも、運行管理者試験には申し込んだことになりません。試験は別に運行管理者試験センターへ申し込みます[5]。高松の案内には、基礎講習の修了で受験する人は予約確認書を印刷して受験申請書に添付するよう書かれていました[6]。試験の合格ラインや合格率は運行管理者試験の受け方と合格率、試験から選任までの流れは運行管理者になるにはにまとめています。

受講料の助成は所属する協会に確かめる

ナスバのQ&Aでは、バス協会・トラック協会などの助成金は都道府県ごとの団体によって対応が違うため、所属する団体に確かめるよう案内しています[5]。eナスバについては、申込みフォームで交付金の利用を申請できる団体の一覧がPDFで公開されています。たとえば基礎講習の助成額は、京都府トラック協会が9,560円、鳥取県トラック協会が2,200円、石川県トラック協会が0円と書かれていました[8]。申請できるのは、その団体の会員事業者だけです[1]。

会社に勤めながら受ける場合、受講料を会社や協会が負担するかどうかは、申し込む前に会社に聞いておくのが確実です(筆者の助言)。

よくある質問

Q1. 基礎講習は何日かかりますか?

会場は3日間連続です[3]。eナスバは講習時間16時間で、1日6単元までのため最短でも3日かかります[2][4]。

Q2. 基礎講習の費用はいくらですか?

会場は8,900円(今回確認した8支所の案内すべて)、eナスバは9,560円(テキスト配送料660円を含む)です[1][6]。協会の助成がある場合もあるので、所属する協会に確かめてください[5]。

Q3. 1日でも休んだらどうなりますか?

会場の講習は、途中で早退した場合などは未修了になり、修了証明書は受け取れません[3]。3日間続けて受けるのが難しい場合、ナスバはeナスバでの受講を案内しています[3]。

Q4. 運行管理者資格者証を持っていれば、講習を受ける必要はありますか?

ナスバのQ&Aでは、資格者証を持っているだけの人に受講義務はなく、定期的に受ける義務があるのは事業者で運行管理者に選任されている人と説明しています[5]。

出典(公式情報)

この記事を書いた人

もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。

受けたい試験の業態(旅客か貨物か)を決めたら、最寄りの支所の開催日とeナスバの申込期間を見比べてみてください。
→ 会場とeナスバの違い(表1)へ戻る

講習のあとに受ける試験の流れも確認しておきましょう。
→ 運行管理者試験の受け方と合格率

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