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タクシーの隔日勤務と日勤・夜日勤の違い|ハローワーク公開の求人17件と2024年4月からの基準で比べる

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タクシー会社の求人は、隔日勤務・日勤・夜日勤と勤務形態ごとに分かれています。どれを選べば生活が回るのか、給料に差はあるのか。迷っている人に向けて、東京のハローワークが公開しているタクシー会社の正社員求人17件を勤務形態別に数え、2024年4月から適用されている国の労働時間の基準と並べました[1][2]。

結論:給与保証額は形態でほぼ同じ。違いは拘束時間の組み方に出る

集めた17件のうち、隔日勤務の求人は9件で半数を超えました。日勤・昼日勤が4件、夜日勤が2件、昼日勤と夜日勤を選べる求人が2件です[1]。

入社後の給与保証額(月額)は、保証額の記載があった13件の中央値がどの形態でも30万円でした[1]。今回の範囲では、勤務形態による保証額の差は見えません。一方、国の基準は1か月の拘束時間の上限を日勤288時間、隔日262時間と分けています[2]。

選ぶ軸は「どちらが稼げるか」より、1回の勤務の長さと休みの取り方が自分の生活に合うかどうかです。勤務形態別の月収を書いた資料はなかったため、収入は面接で形態ごとの実績を聞いて確かめる必要があります[1]。

ハローワーク公開のタクシー求人17件を勤務形態別に数えた

集計の対象は、東京労働局のハローワーク木場・墨田が公開している、タクシー会社7社の面接会・相談会の資料(案内ページ・チラシと、案内ページからリンクされた求人票)に載っていた正社員の乗務員求人です[1]。求人番号ごとに1件と数え、嘱託・パートの求人は除きました。資料の開催日は2025年2月〜2026年8月で、いまも募集中かどうかは分かりません。

表1:勤務形態の内訳

勤務形態件数
隔日9件
日勤・昼日勤4件
夜日勤2件
選択可(昼・夜日勤)2件
合計17件
表1:タクシー会社の正社員乗務員求人の勤務形態(n=17、2026-10-07 JST取得、出典:ハローワーク木場・墨田の公開資料[1])
タクシー 隔日勤務 日勤 夜日勤 求人17件の勤務形態の内訳

最も多いのは隔日勤務です。ただし3社の資料には隔日と日勤から選べるとあり、うち2社は在職中の変更もできると書いていました[1]。求人票の勤務形態は入口にすぎず、あとから切り替えられる会社もあります。

在職中の変更もできるとした2社の資料は、隔日勤務を1勤務14〜16時間+休憩3時間ほどで2日分をまとめて働く形、日勤勤務を実働1日8時間以内・週5日程度の形と説明しています[1]。

表2:勤務形態別の給与保証額(月額)

勤務形態記載件数中央値範囲
隔日5件30万円27万〜30万円
日勤・昼日勤4件30万円30万円(4件とも)
夜日勤2件30万円30万円(2件とも)
選択可(昼・夜日勤)2件30万円30万円(2件とも・夜日勤の額)
全体13件30万円27万〜30万円
表2:入社後一定期間の給与保証額(月額)。1件に複数の額がある場合は最大の額で集計。保証期間は3か月〜1年(n=17のうち記載13件、2026-10-07 JST取得、出典:ハローワーク木場・墨田の公開資料[1])
タクシー 隔日勤務 日勤 勤務形態別の給与保証額の表

形態別の中央値はそろって30万円で、件数も2〜5件と少ないため、この表から「どの形態が高い」とは言えません[1]。

目を引くのは、昼日勤と夜日勤を選べる会社の求人です。入社後3か月の保証額が昼日勤25万円、夜日勤30万円と、夜のほうが5万円高く設定されていました(未経験者が対象)[1]。夜の勤務も選べる人は、形態ごとの額を確かめておく価値があります。

求人を比べるときに確かめる4つの点

求人資料だけでは、勤務形態ごとの収入も休みも比べきれません。面接や説明会では次の4点を聞いておくと比べやすくなります。

  1. 形態別の月収の実績:勤務形態別の月収を書いた資料はありませんでした。目安の記載は2社だけで、昼・夜日勤を選べる求人の求人票に実質の月額30万〜50万円程、別の1社の資料に入社2年目の平均月収35万円(形態別ではない)とありました[1]。希望する形態で働く入社1〜2年目の人の実績を聞きます。
  2. 給与保証の額と期間:保証期間は3か月・6か月・1年と会社で分かれ、1社は3か月30万円と6か月26万円から選ぶ形でした[1]。
  3. 歩合の計算方法:歩合率の上限を書いていたのは7件で、63〜66%でした[1]。残りは記載がなく、計算方法も含めて確認が必要です。
  4. 月の出番数と休日:隔日で月12乗務(回)と書いた求人が5件、2勤1休・3勤1休のシフト例を載せた求人が2件、昼日勤・夜日勤を選べる求人2件は3勤1休、日勤・昼日勤・夜日勤で月24日と書いた求人が4件でした[1]。残る4件は出番数の記載がありません。

未経験なら、二種免許の取得支援も確認点です。17件中15件の資料に、取得支援や費用の会社負担、養成可といった記載がありました[1]。条件の詳しい読み方は二種免許の会社負担の条件をまとめた記事、転職サービスの使い分けはタクシー転職サイトの比較記事で扱っています。

国の基準で比べる日勤と隔日の拘束時間(2024年4月から適用)

タクシー運転者の拘束時間や休息期間は、厚生労働省の改善基準告示で決められています。2024年4月から適用されている現行の値を、学習テキストから日勤と隔日で並べました[2]。

表3:改善基準告示の日勤と隔日の比較

項目日勤隔日
1か月の拘束時間288時間以内262時間以内(特別な事情があれば労使協定で270時間まで・年6か月まで)
1回の拘束時間1日 原則13時間以内・上限15時間2暦日 22時間以内・2回平均で21時間以内
休息期間継続11時間以上が基本・9時間を下回らない継続24時間以上が基本・22時間を下回らない
休日労働2週間に1回が限度2週間に1回が限度
改正前(2024年3月まで)月299時間以内・上限16時間月262時間以内・2暦日21時間・休息20時間
表3:ハイヤー・タクシー運転者の改善基準告示(2024年4月から適用)。車庫待ち等の運転者には別の例外がある(本文参照)。出典:厚生労働省「ハイヤー・タクシー運転者 労働時間等の改善のための基準 学習テキスト」[2](改正前の値も同テキストの参考欄による)
タクシー 日勤と隔日勤務の拘束時間 改善基準告示の比較表

1か月の拘束時間の上限は、隔日のほうが日勤より26時間短く設定されています[2]。その代わり、隔日は1回の拘束が2暦日で最大22時間と長く、勤務後の休息は継続22時間を下回ってはいけません。学習テキストは、この休息の決まりを明け番に勤務させない趣旨だと説明しています[2]。

長い1回の勤務と、その後のまとまった休みを受け入れられるなら隔日。毎日決まった時間に帰る生活を優先するなら日勤。基準の数字からは、こうした組み方の違いが読み取れます。

なお、学習テキストには車庫待ち等の運転者に限った例外があり、日勤の1か月の拘束時間は労使協定で300時間まで延ばせると記載されています[2]。駅前ロータリーや路上での一般的な客待ちは車庫待ち等に当たらない、とも書かれています。夜日勤については、学習テキストで日勤勤務の項目に昼日勤・夜日勤の双方が含まれると整理されています[2]。

よくある質問

Q1. 隔日勤務は月に何回出勤しますか?

今回の17件では、隔日9件のうち5件が月12乗務(回)と書いていました。経験者は13乗務まで可、月によって公休出勤も可とする求人もあります[1]。出番数を書いていない求人もあるため、応募先ごとに確認してください。

Q2. 日勤と隔日で給料は変わりますか?

給与保証額(月額)の中央値は、隔日・日勤・夜日勤のいずれも30万円でした[1]。勤務形態別の月収を書いた資料はなく、形態ごとの月収の差は分かりません。昼日勤25万円・夜日勤30万円と保証額を分けていた会社はありました。

Q3. 二種免許がなくても応募できますか?

17件中15件の資料に、二種免許の取得支援や費用の会社負担の記載がありました[1]。会社規定による条件がつく例もあるため、負担の範囲や在籍の条件は面接で確かめてください。

Q4. 2024年の改正で何が変わりましたか?

日勤の1か月の拘束時間は299時間から288時間に、1回の拘束時間の上限は16時間から15時間になりました[2]。隔日は、1か月262時間のまま、2暦日の拘束時間が21時間から22時間以内(2回平均で21時間以内)に、休息期間は継続20時間以上から22時間を下回らない形に変わっています[2]。

出典

※求人の集計値は、各資料に書かれた内容を記事執筆者が数えたものです。求人本文の転載はしていません。社名は記載していません。


この記事を書いた人

もと:物流会社で22年、中間管理職を務めた元会社員。求人票の読み方や、手当・シフトの仕組みなど、現場を知る視点からドライバーの職場選びを解説しています。


まずは表1で、求人にどの勤務形態が多いかを確かめてください。
→ タクシー求人17件の勤務形態別の集計(表1)へ戻る

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